65歳を迎えたときにいくら必要か
私は今35歳(今年36歳になります)ですが、30年後のことを考えると、わくわく感よりもどんよりした不安感のほうが大きいです。
私のようなサラリーマンのご家庭の場合、多くの方は同じように感じるのではないでしょうか。
健康もそうですが、生きていく財源を確保できるのか、ということがとても大きく、生きていくことが不安になる。
ひもじい思いをするなら苦しまずにあっさり死にたい。
安楽死を合法化してほしい。
言いようのない不安は耐え難い苦痛を呼んできます。
人間いつか動けなくなります。自分の体を動かしてお金を稼ぐのは限界があります。
今あるお金と、万人に唯一平等な時間を使って、お金を増やしていく必要があります。
2017年9月現在、日本の65歳以上の高齢夫婦無職世帯の月額実収支平均(日本FP協会HP)によると、
実収入平均 21万4,700円(うち18万3,749円が公的年金等)
実支出平均 27万5,906円
差引 △6万1,206円
85歳まで生きるとすると、一般的な生活水準なら、
△6万1,206円×12か月×20年(65~85)=約1,470万円の不足!
旅行に行くなどの余暇を楽しめるようにするなら、
△13万4,300円×12か月×20年=約3,220万円の不足!
さらに、年金支給額が70歳からとなった場合は、65~70歳までの収入なし期間が発生するので、
一般水準 △27万5,906円×12か月×5年=約1,660万円の不足!
ゆとりあり △34万9,000円×12か月×5年=約2,094万円の不足!
これをそれぞれ20年の収支と合わせると、
一般水準 約1,470万円+約1,660万円=約3,130万円の不足!
ゆとりあり 約3,220万円+約2,094万円=約5,314万円の不足!
年金受給の開始年齢はすでに引き上げる方向で政府が調整しています。
なので数年後に引き上げが起こることは堅いところと思いますが、
もしかしたらその引き上げが70歳どころではなく、75歳や80歳とも考えられます。
そうなると、不足額はもっと大きくなります。
どうやって暮らしていくのでしょうか。
だから現役世代は不安で暗くなるのです!
これを解決する一つの方法が、海外積立投資です。
高度経済成長期の日本では、郵便局や銀行にお金を預けるだけで資産が増えました。
最近私の祖母が私が小学生にあがるタイミングで加入してくれた郵便局の30年満期の養老保険が満期を迎えました。
月の掛け金が1,920円でした。30年で払い込む保険料は691,200円です。
これの満期返戻金が107万円でした。率にして約155%。
銀行預金は定期預金でも0.02%程度であることを考えると明らかに保険のほうが効果的です。
それは間違いないのですが、この30年間で郵便局も保険会社も収支が悪化しており、日本系の保険会社では150%を超える率で返戻してくれる商品は皆無ではないでしょうか。
ドル建ての外資系保険会社の商品に頼るしかないと思います。
しかし、それでもおそらく180~200%といったところだと思います。
仮に200%の商品があったとして、仮にそれに25年加入するとしたら、
上述の一般水準の生活でも資金は3,130万円必要なので、逆算して考えると、
3,130万円÷200%=1,565万円
1,565万円÷25年÷12か月=5万2,167円
保険で考えるなら毎月5万2,167円を支払うレベルになります。
当然年齢や性別、健康状態で保険料は変わってきますので、一概に言えません。
これを海外積立で行うと、年利8%で複利運用できるようにファンドのポートフォリオを設計すれば、
月3万5,679円で実現できます。
月16,488円安いので、年間20万円弱お得です。
家族のプレゼントや旅行に十分充てることのできるお金を作れます。
次回はもう少し詳しくシミュレートしていきます。